母国語がハワイ語

ハワイ全州でハワイ語を話すことができる人は、5−600人くらいと言われており、そのほとんどは、学校でハワイ語を学んだ人々です。

クム・ケリイは、ハワイ語を母国語としてハワイ語で育てられ、生まれ育った地域ではハワイ語を母国語として話す最後の一人です。

発音や文法に限らず、ハワイ語の方言、古代から現代に至るまでのハワイ語の発音の変化、違いなどを先祖から直々に教えられて育っており、学校では網羅できない生きた言語としてのハワイ語を母国語として理解しています

ハワイ語と英語の完全なバイリンガルとして、ハワイ語の古文書(書籍や新聞など)の翻訳にも注力しており、30代という若さでハワイ語を母国語として扱うことができる人は、ハワイでも非常に稀な存在です。

ハワイ語を母国語とする人物には、名付け親としての責任も課せられ、10年間で新しく誕生した家族17人の名前をつける他、親しい友人の子供のガッドファーザー(名付け親)にもなっています。

母国語としてハワイ語を理解しているからこそ、些細なニュアンス言葉などを巧みに使いこなし、その人の性格を反映させた名前をつける才能に長けています。ハーラウ名や会社名、スタジオ名などの名前をつける希望者に対してハワイ名の名付けアドバイスやハワイ語に関するコンサルタントも行っています。

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多文化DNA

幼少の頃から、マーオリ族、タヒチアン、サモア族、トンガ族の血を引く家族、親戚たちの中で育ったクム・ケリイ。

自らもハワイアンだけではなく、マーオリ族、さらにはドイツ、日本など様々な血統を含み、それぞれの文化、歴史に関する知識も、DNAレベルで継承しています。

ハワイ語を母国語として育っているが故に、共通点が多くあるマーオリ語、タヒチ語、その他のポリネシアン諸島に存在する言語を扱う能力に長けています。その結果、現地の人々と現地の言葉で人間関係を築くことが可能になり、さらに、本には書かれていないような、地元の人の貴重な経験談、生き様などを聞くことにより、ポリネシア諸島一帯に関する非常に高い知識も持ち合わせています。ハワイ語を含め、言語学的な知識が非常に豊富です。

KAPA HAKAと呼ばれるマーオリ族の伝統芸能の訓練も受けており、ワイアタ(歌)、モーテアテア(チャンティング)、ハカ(踊り)を、ニュージランドのマーオリ族から直伝されており、その腕前はプロ同等です。

ニュージーランドにおける交友関係も広く、国を代表するKapa Hakaグループのメンバーや、ラグビーW杯で披露するHAKAメンバーなどとも親しい間柄です。

こうした多文化の多岐に及ぶ知識、経験値は、カルチャー講座、アカデミック講座でたくさんシェアされ、昔から伝わる伝承や世界各国の文化、歴史をディープに学ぶことができます。

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フラ一族

カラーカウア王時代以前から存在するフラを含む秘技を継承する最後の一家、それがカラウコア家です。200年以上前に存在していた作曲家が作ったオリジナルの振付や、チャントをすべて記憶しているクムは、カラーカウア王時代から継承される振り付けをクラスで惜しみなく提供しています。

フラのスタイルは、控え目ながら上品でエレガントな振り付けが特徴的で、手首の柔らかい動きにより、表現力あふれるフラで、オアフ島・カウアイ島系列のフラとなります。

振付だけではなく、先代から継承した当時の様子、曲が作られた経緯、背景など、特に王室に出入りをしていた先祖の一人が書き残したジャーナル(記録)には、当時を生きていた人しかわからないような王室のリアルなストーリーが記されており、想像でしか理解できなかったトラディショナルソングの真の意味をレッスンで、シェアしています。

家族に継承されてきた秘儀は、録音、記録を一切許されず、全て口述によって記憶することで、その膨大な知識をハンドダウンされてきました。それが古代から伝わる聖なる叡智の継承方法だからです。

それらをすべて、後継者にハンドダウンする申し子として生まれてきたクム・ケリイは、150以上のメレ・カヒコ、40以上のメレ・オリ(チャント)をすべて脳内に記憶している他、200年前まで遡る家系図に示されている人物名、それぞれの関係性をもすべて記憶しています。

カフナ一族

カフナとして従事していた先代たちの伝統的な職業は、癒しと毒、という相反する専門知識を身につけていました。これには、森とフラの女神、LAKAが大きく関係しています。

女神LAKA(ラカ)のもう一つの側面は、毒とフラの女神である Kapōです。こうした陰陽の二面性により、先祖たちは、患者を癒すカフナ、または人身御供などで犠牲となる人々に使う毒の専門家、いずれかの知識を伝授されてきました。

時代とともに、ハワイ語を話す機会が減り、キリスト教の影響を受け始めたことをきっかけに、先代たちはヒーリング、黒魔術、両方の知識をクム・ケリイにすべて継承しました。しかし、黒魔術には膨大なエネルギー、さらには自らの命の危険も背負う儀式であるため、現代において、黒魔術を使うことは滅多になく、限られた必要とされる家族だけにのみ教えています。

一方、ヒーリングのテクニック、知識については、フラクラス、カルチャー講座でもその知識をフルに提供しています。

クムフラ、カフナとしての訓練を受けたことで、肉体・精神その両面から、真の癒しを提供する優れたヒーラーでもあります。

フラの上級クラスでは、古代ロミロミによるセルフメンテナンス方法などもしっかりと伝授してゆきます。

舞台芸術

フラだけではなく、社交ダンス、ミュージカル役者としての能力も高いクム。

ミス・サイゴンなどのミュージカル舞台への出演経験もあり、こうした舞台芸術の経験から、2019年には日本初の開催となったフラミュージカル「Waimakalani」の総指揮を担当しました。

カメハメハスクールでフラを教えていたときには、スコットランドで開催されたフェスティバル・フリンジを担当。スコットランドで初めてハワイ語だけで披露されたハワイアン・オペラの舞台のハワイ語<>英語の通訳者、メインの作曲担当として舞台裏から貢献しました。

クム・ケリイの舞台芸術に対する情熱は、日本にも向けられており、2019年には初めて宝生流師範の元、能楽の舞台に出演。さらに抜刀術・剣術の訓練も始めるなど、日本の歴史だけではなく、伝統芸能も日々吸収し、日本での生活を送っています。

衣装、振付、作曲、脚本制作など独創的なアイデアで舞台をプロデュースすることができます。一味違うハワイアンイベントを企画したい場合や、お決まりのホイケ、ステージショーに新しい演出を加えたい場合には、ぜひ、ご相談ください。

コンサルタントから企画、脚本制作、メレや振付制作まで幅広く対応することができます。

作詞作曲活動

フラを教える一環として、流暢なハワイ語を生かした作詞作曲活動にも精力的に挑んでいます。

トラディショナルなスタイル、現代ハワイアンスタイルの両方の楽曲を、インスピレーションがひらめくたび、曲に書き起こしています。

日本で披露されたステージのために書き下ろした楽曲もあり、日本が平成から令和に代わった際にも、天皇に捧げるメレ・カヒコを作りました。

カメハメハスクール・ハワイ校のホイケで演奏される楽曲の作詞作曲も担当していました。クムだけではなく、家族全員、音楽の能力に長けていることから、オリジナル曲だけのアルバムを制作中です。

民俗 植物学

カフナとして、フラの熟練者として、動物に対する理解を深める教育も受けてきました。

動物を認識し、それぞれの動物に応じた神々、伝説、環境などについての深い知識を持ち合わせています。

ハワイ文化において重要なエレメンツでもある、アウマークアに関する深い知識も、こうした民族動物学の学びを肥やしとして、膨大な情報を記憶しています。

先祖には、猟師、カウボーイ、漁師を営んでいた先代もおり、生活の中で動物と関わってきました。

民族動物学を学でんきたことを、次世代に継承し、カウルコアのレッスンでも惜しみなく知識をシェアするとともに、動物の命をいただいて、人間の命が成り立っている、という原点、そしてそこに感謝する気持ちも、人々と分かち合いたいと願っています。

民俗 動物学

フラの鍛錬の過程において、ハワイの植物の文化的な理解は不可欠です。

植物学的な知識にとどまらず、各植物を象徴するハワイの神々、神話、実話、歴史、さらには食用における植物の活用法など、さまざまな角度からの知識が豊富です。

また、成長した植物に対する知識だけではなく、実際にハワイで栽培されている農作物としての植物の栽培方法、収穫方法などについても、日々の暮らしの中で経験し、実践をしています。

花の種類、葉の種類、それぞれの特徴、育つ場所、時期、香り、こうした知識は、フラにおいて、作曲活動、振付創作、衣装の選定には大いに必要とされる知識です。

歴史家

先代からフラに関する膨大な知識を継承しているだけではなく、古代ハワイの王たち並びにそこに関わる家族の家系図に関する教育も小さい頃から受けてきました。

カラウコア家の次の長に任命されているため、全ての家系、そこから枝分かれしている分家、王族系譜、すべてを記憶し、次の世代に引き継いでいくことが使命に課されているからです。

さらに、膨大な家族(親戚、遠縁含め)内における、新しい生命の誕生、死去をそれぞれ、常に最新の情報にアップデートすることが求められ、記憶している系譜は常に情報が更新されています。古代時代まで遡る系譜の多くは、メレを通じて記憶され、継承されています。

ハワイ語スピーカーとして、さまざまな学術的な調査、書き起こし、翻訳作業も数多く手がけています。古代時代に録音、録画された王朝時代のチャンターの音声などを聞き取り、活字にする作業など、ネイティブスピーカーでなければできない内容を、ハワイの学術機関やメディアなどから依頼を受けています。

ハワイ音楽の権威の一人、エディ・カマエ氏はクムにとってのメンターであり、カマエ氏の生前には機会あるごとに、インタビューをし自らの家族を含む様々な当時の様子をインタビューしてきました。同時に、師とともに、ハワイ語古文書の翻訳にも注力してきました。